こんにちは! ことっぺ編集部の”まゆげんた”です。
突然ですが、みなさんは急性胃腸炎になったことはありますか?
なんか風邪気味っぽいなと感じていた矢先、急な嘔吐や下痢等といった症状に苦しまされる嫌な病気です。
そんな急性胃腸炎を引き起こす原因とされている一種のウイルスが乳幼児を中心に猛威を振るっていることをご存知でしょうか?
本日は乳幼児が感染/重症化する可能性が高いロタウイルスによる急性胃腸炎と予防接種ワクチンに関してお話していきましょう。
▼目次
ロタウイルスって?
乳幼児に多い急性胃腸炎の原因とされているウイルスです。
母親から授かった免疫がなくなる生後3ヶ月頃から2歳までの間がもっとも感染しやすく、5歳までに大半の子どもが一度はかかるものとも言われています。
また、ノロウイルスに似た特徴をもっており、アルコール消毒に対する抵抗力があり、10~100個程度のウイルスでも体内に入れば感染する可能性があります。
一度目の感染時に重篤な状態に陥る可能性が非常に高い為、日本でも2011年より任意での予防接種がスタートしています。
なお、大人でも感染する可能性はありますが、症状が現れなかったり、比較的軽症なことが多いようです。
症状について
1~3日の潜伏期間の後、”嘔吐、”下痢”、”発熱”といった症状が現れます。
他のウイルス性胃腸炎と比較して、嘔吐と下痢が強い傾向にあります。
排泄物が水っぽい白色の便になっていることが特徴です。
流行時期はいつ頃?
年間を通して感染する可能性はありますが、春の季節(2~4月)がもっとも蔓延しやすい時期と言われています。
予防方法や感染した時の対処法
基本的な予防方法は手洗いです。
その他、口にするものや頻繁に手で触れるものを清潔にする必要があります。
ノロウイルスと同じく、一般的なアルコール除菌に耐性があります。
消毒効果が認められるのは次の通りです。
・85℃以上で1分以上の加熱消毒
・次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
次亜塩素酸ナトリウムといえば、哺乳瓶の消毒液として販売されているミルトンの成分でもあります。
ミルトンの公式サイトでも様々な使用方法が紹介されているようです。
最近では手軽に使える専用の消毒商品が色々とお店で購入出来ますので、状況に応じて使い分けるのが良いですね。
ワクチン接種について
日本では2011年より任意ではありますが2種類の予防接種が可能となりました。
いずれも海外100ヵ国以上で使用されている実績があり、国内の臨床試験でも重篤な状態に陥る可能性をほぼ100%、感染確立を8割弱抑えることが可能なようです。
接種するワクチンの種類がいずれも口から飲むタイプの生ワクチンです。
生ワクチンの特徴として複数回の接種が必要なことと、接種間隔が1ヶ月程必要になります。
気になる予防接種にかかる費用ですが、一回の接種に1万円前後の費用がかかります。
医療機関によって価格がかなり異なっています。
地域によっては助成金として接種費用を自治体が補っている場合もあります。
助成金の金額の違いや接種後の後日申請でも助成金がもらえる地域もあるようなので、気になる方は医師や自治体へ一度相談してみると良いかもしれません。